社会福祉法人 西日本新聞民生事業団


施設や団体に支援事業展開

西日本新聞民生事業団は皆さまから寄託していただいた寄付金を、乳児からお年寄りまで、さまざまな施設、団体に助成しています。その対象すべてを網羅することは困難ですが、限られた寄付金を有効に役立てるため一例をご紹介します。

▼ 九州各県の児童福祉施設の球技大会に助成金

九州各県の児童福祉施設の小中高生チームが、男子は軟式野球、女子はバレーボールの県大会を戦い、各県代表チームが、夏の九州大会に出場します。沖縄県からも参加します。九州大会は各県を巡回し、2019(令和元)年の第65回大会は福岡県(北九州市)で開かれました。子どもたちにとって、毎日の練習や出場の経験は大きな心の励みとなっています。また、人格形成のうえで有意義な大会となっており、民生事業団は今後も支援を続けていきます。ただ新型コロナ感染の影響で、2020年以降は大会中止が続いています。

  • 第65回九州地区児童福祉施設球技大会軟式野球の様子

    第65回九州地区児童福祉施設球技大会軟式野球

  • 第65回九州地区児童福祉施設球技大会バレーボールの様子

    第65回九州地区児童福祉施設球技大会バレーボール

▼ 飯塚国際車いすテニス大会を支援

飯塚国際車いすテニス大会

飯塚国際車いすテニス大会では、海外の選手たちと
ボランティア、ファンとの触れ合いの輪が広がる

福岡県飯塚市で開く大会には、アメリカ、イギリス、オランダ、中国、韓国など世界各地から多数の選手が集まり、熱戦を展開します。民生事業団は第1回大会から助成しています。

▼ 老人ホームの演芸などの交歓大会に助成金

老人福祉施設の交歓大会

2019年5月の福岡市老人福祉施設協議会南ブロック交歓大会で、
演奏を披露する施設の高齢者や職員(城南市民センター)

日ごろはホームに閉じこもりがちな各施設のお年寄りが、年に一度、地域の福祉センターなどに集まり、歌や踊りを披露するのが交歓大会です。交流を通じて心と体の健康増進を図ります。戦中、戦後の混乱を乗り切り、日本の復興と繁栄を支えてきたお年寄りたちを、民生事業団も応援しています。新型コロナ感染対策のため、2020年以降、大会中止が続いています。

▼ 「やすらぎ荘」での在宅心身障がい児(者)療育訓練に助成金

福岡県筑前町にある社会福祉法人夜須高原福祉村「やすらぎ荘」の支援は民生事業団の活動の柱の1つです。やすらぎ荘では、脳性小児まひなどの在宅心身障がい児者をはじめ、ぜんそく、小児糖尿病などさまざまな病気、障がいのある人たちが日常生活に慣れるための療育訓練を行っています。こうした団体の施設利用料を助成しています。

▼ 「やすらぎ荘」支援の絵画、陶磁器など作品即売展

著名な地元在住・出身の作家の方々の協力をいただき、絵画や陶磁器、書の作品即売展を西日本新聞社とともに毎年12月下旬に開催して、益金をやすらぎ荘の運営資金として助成しています。2020年以降はコロナ禍で中止していましたが、23年1月、3年ぶりに再開しました。

▼ 「ハリー&ハニー福祉基金」で子どもたちをプロ野球ホークス戦に招待

招待した子どもたちからのお礼状

野球観戦を楽しんだ子どもたちからは感謝と感動の手紙が
寄せられる。「来年も招待してください」との声も

プロ野球を観戦する機会が少ない児童福祉施設や交通遺児、障がいのある子どもたちと付き添いの方をPayPayドームのホークス戦に招待しています。ハリー&ハニー福祉基金への寄付金を基にドームの観覧席を購入。ホークス戦を初めて観戦する子どもも多く、歓声が響きます。